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2010年1月31日日曜日
『修学旅行と観光』 3
三.「修学旅行は地域の人材を育成・活用する」
修学旅行を地域で受け入れるためには斡旋組織が必要である。学校単位で数百名の修学旅行生徒を効率よく斡旋するために受入れ組織のスタッフの熟練さがものをいう。斡旋組織は企業であったり、一つの旅館やホテル、地元の温泉組合、民宿協会、旅館ホテル組合、観光協会であったりと形態はさまざまである。ただ地元の人材の活用なしでは修学旅行での対応は困難である。単に宿泊するだけでも旅館ホテル従業員が必要だし、土産物や、体験学習の実施、地元の方々との交流を含めても多くの方が関わっている。体験型の修学旅行については創作教室、農業や漁業体験の実施に際しても地元の方々の協力は大きい。また、受入れに際して、組織を立ち上げる段階で人材を育成していくことが考えられる。例えば鹿児島の修学旅行シルバ-ガイドや京都のスカイセンタ-観光ガイドなど、組織で人材を育成・活用しているケ-スもある。特に経験豊富な地元の方々の活用は修学旅行の活動内容をスム-ズに進めるのに役立つ。この過程で人材が育っていくことで、さらに強力な受入れ組織が確立されていくだろう。また参加しているシルバ-層のメンバ-のモチベ-ションをあげ、やりがいを感じさせて地元の活性化を促進していくという点では、このシルバ-層の活用は一石二鳥の活用策といえる。このシルバ-層の活用は、将来的には高齢化社会の到来に向け、自治体がより積極的に取り組むべきテ-マであろう。
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