2010年11月7日日曜日

農業的視点と観光的視点の差異

亀岡における猪・鹿への対応について 【亀岡地域における問題点と対策】 他党の指摘もあるが殆どの対策は「被害を防ぐための受身の対策」「被害に対する補償」という後ろ向きの要望といえなくはない。
 しかしこのような状況を地域振興、ひいては観光資源として前向きに活用すべく、捕獲から流通、販売にいたる筋道を確立し、単なる農業被害防止ための猪・鹿対策にとどまることなく、害獣を益獣として有効資源(札束)に変える為に、その施策を講じて行くことが必要と考える。 イノシシは食肉として需要があり取引されているものの、シカは大半が山中に埋設処理されるという。亀岡市に限らず現状として鳥獣被害に対する課題として以下の点を述べたい。当エリア以外では高知や和歌山においても活発に取り組んでいる自治体は参考に値する。
 
     現状として捕獲するための機器が不足。反面、防護柵、電気柵などで被害防止対策には加重がおかれている。=補助金で対応
対応⇒防護柵や電気柵に加えて、捕獲機器、報知機器へ加重して機器設置促進(丹後通信ほか企業あり) 
 
    捕獲技術 狩猟、しかけなどのできる猟師が不足(捕獲前)=視察とヒアリング
対応⇒若手猟師の育成(猟友会などの協力)、組織の設立
 
    捕獲後の肉処理、肉のさばき方(技術)のできる専門家の協力(捕獲後)=視察とヒアリング
対応⇒若手猟師や肉処理技術者の協力要請及び育成(猟友会、精肉業者)
・シカ人材セミナーなどの実施。
・参考:沖縄石垣島で「石垣牛」「アグー豚」の牧場を持ち自ら焼肉店を経営している金城利則氏から猪、鹿の肉処理について学ぶ。
・鹿猪肉処理業営業許可のある工場への処理委託
・若手猟師の育成
 
    鹿・猪の本体(または部位)の流通経路がまだまだ未熟。=調査必要
食肉処理システムや流通経路の整備、観光客へのPR。
対応⇒流通経路の構築 捕獲〜肉処理〜流通〜商品化〜販売につながる地元流通の整備(JA経由で市場か、直精肉店へ卸か、料理店へ直卸かを見極めたいが、法律の制約があるのでは?)
 
    商品化による観光資源化 料理店への卸、商品化しての販売=調査必要 すでに美山町では大学との連携により鹿肉カレーなどジビエ料理に取り組んでいる。 これは参考にすべきで、亀岡においても新たなブランド化をはかるか、南丹地域におけるジビエの普及に連携する必要がある。この段階ではあえて競合する必要もない。 しかし黙っていては売れないので、いかに売るかの手法を既存の鹿肉販売においても再検討する必要がある。商品開発だけなら誰でもできるが、流通を前提とした商品開発を行う。
 
 � 猪・鹿料理の京都府全体での観光PR=同時実施必要
トップセールス。観光PRに傾注する必要がある。   

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