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2010年1月29日金曜日
■旅行代理店サイドの憂鬱
■旅行代理店サイドの憂鬱
・「事業として継続できる旅行商品にならない」
着地型旅行というものの、この形態は今に始まったものではなく、大手の旅行代理店なら修学旅行の営業現場などで、数十年前から行われているもの。体験学習、社会見学、農業体験、収穫体験、遠足などで実施されていたし、言葉の言い回しが、今風?になっただけで世間が騒ぐほどには、大手の旅行代理店は冷めた状態である。商品造成は大手にとっては教育旅行営業ですでに行っていることなので、今後も商品造成に関しては容易いだろう。ただ、大手旅行代理店の取り組みでは、修学旅行という大量の参加人数が前提がゆえに、この着地型旅行が存在したわけで、それを単発にして、個人ベースに商品ロットを小さくしたのでは、単価が低い上に、時期も、参加人数もムラがあり、しかも直前の発生ベースでは、効率が悪く取り組めないのは当然となる。着地型旅行商品は基本、日帰りなり、半日パターン。もっと短いスポットの単品販売となるため、旅行会社では大手中小に限らず事業としての継続させるのは難しい。メインのメニューにはなりえず、あくまで添メインデュッシュあっての添え物だから、その域をでるのが難しい。
このあたりが大手の旅行代理店が、ピンで着地型旅行商品設定ができない理由となる。商品造成できるが、販売する気になれない代理店のジレンマといったところ。
・「事業が継続できる旅行商品内容」
着地型旅行商品に価格の安さを期待するのは無理。もともと多人数を受け入れる商品で無い限り、低価格は期待できない。それより、商品内容を説明してなぜこの商品が割高になるのかに視点を置いたプレゼン、説明が必要で、その点を訴求した案内を。
・「ホールセラー的な役割を果たす地元旅行代理店の存在」
観光地として未成熟な地域の場合、地域で共同販売、共同運営するためには、核となる旅行代理店の存在や地域での流通に仕組みが必要。企業より地域商品を優先した取り組み。みんな仕入れて、みんなで売る。観光地としての認知度が不足している地域の場合、旅行のOEM化が着地型旅行の成功につながるのかもしれない。
例)先と同様に「○○の日帰り体験」の商品をA社のみが販売するのではなく、B社C社でも販売できるような共販商品にする。そのためにホールセラー的な地元旅行代理店は必要。(=第三種旅行業でも可、幹事旅行社でも可)
・ 「地元旅行代理店が創造したツアーには、販売管理(流通)を見据えた料金設定」
造成側(地元)にも当然の話ですが、販売手数料を想定した価格設定は必要。自らの営業力と流通力ではすべての販売はできない。人を使って販売してもらい、世の中にだす。そのため代理販売、卸販売の概念をもって商品造成することが必要。販売委託の概念(第三者の販売行為に手数料を払うという前提での商品造成)がなければ商品は流通しない。有名な観光地や口コミで話が広がれば別だが…
着地型旅行商品は、流通を見越した商品造成を!
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