トルコワインについては、ちょっと補足がいるので。 なぜトルコワインの発祥地であるのに、現在トルコワインはそんなに有名でないのか?? トルコの大地と葡萄の歴史 とはこんなんです。 アナトリアは,葡萄の産地として,またワイン製造の始まった地として認められています。多くの証拠によって,アナトリアでワインの生産がはじまったのは紀元前3500〜4000年前後とされています。ヒッタイト人は,ワインのことをVinoと呼んでいました。そのことが,アナトリアでワインが生まれたことの最も有力な証拠とされています。トルコの人々もイスラームを受け入れる前にはワインを好んで飲んでいたことが広く知られています。しかし,イスラーム化ののち,特にオスマン時代における厳しい禁酒制度がこの土地のワインの製造と消費を著しく減退する原因となったのです。
そして,20世紀初頭に広まった葡萄の伝染病の結果ヨーロッパでも葡萄の生産高が行き詰まり,アナトリアで作られている葡萄の多くがワインのために輸出されました。
もちろん,この輸出はTanzimat時代(あゆ注+アブドゥルメジッドによる1839年の政治改革を中心とした,ヨーロッパにより近づこうとする政治傾向をもった時代)に実現されました。
その後1920年に出された禁止法によって,ワイン製造は完全に整理されました。
それにもかかわらず,葡萄はペクメズ(あゆ注+葡萄から作られた甘味料),ペースト,食事用として消費され続けられたために,葡萄畑の拡大だけは続いていったのです。
そして現在トルコは,世界でも有数の葡萄畑の面積を持ち,また世界一の干し葡萄生産国となったのです。 だから、ぶどうでワインを作らず、ほしぶどうにしたのですよ。だからぶどう畑は今でもたくさんあります。 一度トルコワインをご賞味ください。
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